ボブの子を好きになる前に、私は別の子のことが好きだった。
その子はショートで隣の席だった。そう隣のその子はショートだ。
私がその子に惚れたのは一瞬私に見せた目だった。
怒った表情なのにその眼の中では笑ってる、そんな目に惚れた。
この出会いがなければ、今頃つまらない人生を送っているだろう。
この出会いがあったからこそ、ボブの子との今があるといっても過言ではない。
そのショートの子とはいろいろな思い出があった。
一緒にボートに乗ったことが一番印象深く脳裏に焼き付いている。
そういう関係ではなかったのだが、いいものだった。