隣のあの子はボブ

中3の恋の記録を綴っています。

誰かが君に恋してる

低い雲に息が白くなるほど寒かった冬が去りつつあるこの頃 私を満たし温めてくれる君との別れが近づいていることを教える春の気配。 君と出会ったのは去年の春、新学期が始まったあの日。 その日見た君の笑顔に特別感情を抱かなかったが、今日に至っては私の…

恋の電圧

君にあげた赤いマフラーを着けて来た君を見て マフラーよりも赤く見える頬に気づいた夕焼け空 冬休みが終わり、憂鬱な気持ちのなか曇った心を晴らす自分の席のある学校へ行く。 その席は見た目は他の席とひとつも変わらないのかもしれないが、他の席にはない…

邂逅

ボブの子を好きになる前に、私は別の子のことが好きだった。 その子はショートで隣の席だった。そう隣のその子はショートだ。 私がその子に惚れたのは一瞬私に見せた目だった。 怒った表情なのにその眼の中では笑ってる、そんな目に惚れた。 この出会いがな…

嫉み

今日も君と話したいから学校へ行くけど、 君の恋の話を聞きたくないから、所々に低い雲が浮かぶ青空の下で 白いため息をつく。 嫉妬とは恋に付き物だ。 時に嫉妬は関係が悪化してしまう要因にもなる。 君のタイプを聞いていると、それに当てはまる男子に嫉妬…

君の感情、君の表情

今日も行き交う電車の音を聞きながら明日のことを思う。 私は感情が表情に出る子が好きだ。 芸能人でいえば生田絵梨花がそうだ。 感情を隠さず、今感じていることを顔で表現する。 そんな子が好きだ。 君はあの時、怒ったような顔を見せた。 でもその表情の…

また明日

今日も変わらず学校に向かい、いつもと変わらない教室で一時間目の準備をする。 隣の君もいつもと変わらない髪型で、授業中に私に話しかけてくる。 君はいつも笑ってる、私のとなりで。 つまらない授業で飽きている私が、君の事をいじると君は少し怒こる。 …

時に恋は人を変える

いつもと変わらない教室で、君に襟を直してもらう非日常。 人は変わる、心や周りの変化で。 多くの変化の中で、恋というのは自分自身がもっとも変わる変化のひとつだろう。 私は恋をしている。 叶わぬかも分からない恋に振り回されている。 普段は他人の幸せ…

流星に願いをのせて

何度見上げただろう。 星々の光が何光年何億光年先か宇宙を旅してきた物語を私たちに語りかける星空を。 今月14日、ふたご座流星群が極大を迎える。 宇宙空間を漂う塵が光輝き、一瞬ながらも多くの人々を魅了する。 私たちはそれを見て願い事をする。 光は人…

代わり映えのない毎日

これを書いているのは夜の11時、いつもと変わらない固さのベッドの上だ。 私は代わり映えのない毎日が好きではない。 朝起きて学校へ行く支度をし、教師の言うことを覚え、帰って友人と遊んだり勉強したりして寝る毎日が。 私は常に変化を求める。 例えば、…