恋の電圧
君にあげた赤いマフラーを着けて来た君を見て
マフラーよりも赤く見える頬に気づいた夕焼け空
冬休みが終わり、憂鬱な気持ちのなか曇った心を晴らす自分の席のある学校へ行く。
その席は見た目は他の席とひとつも変わらないのかもしれないが、他の席にはないものがあるのを知っている。
冬休み明けの君はどこか前と違い、少し綺麗に私は見えた、だが前よりも君を想う気持ちのボルテージはあがらなかった。
君への恋は薄っぺらいものではなかったことは心が覚えているはずなのに私は、前の私を思い出すことができず君と話すこともできなかった。
あの時の気持ちを感じたい、君と話したり笑ったりした時に感じた君を想う感情を。
いま恋の電圧をあげて